営業電話や迷惑電話は、私たちの日常生活において非常に煩わしい存在です。特に、仕事やプライベートの時間を大切にしたい方にとって、これらの電話はストレスの原因となることが多いです。ここでは、営業電話と迷惑電話について詳しく解説します。
営業電話と迷惑電話
近年、営業電話や迷惑電話の架電数は増加傾向にあります。特に、携帯電話の普及に伴い、個人の電話番号が悪用されるケースが増えています。総務省の調査によると、2022年には日本国内での迷惑電話の件数が前年比で約20%増加したと報告されています。このような状況は、特に高齢者や忙しいビジネスパーソンにとって大きな負担となっています。
電話がかかってきた時に、電話内容のパターンを知っておくと必要以上に相手の会話に付き合う必要がなくなりますので是非、次の7パターンを知ったうえで対応や対策に役立ててください。
代表的な電話7選
インターネット回線切り替え系
営業系の電話の中でも最も多いタイプはインターネット回線切り替えのセールス。
NTTや大手通信キャリアの名前を使い、〇〇サポートやカスタマーセンター、カスタマーサポートと名乗ることが多く不特定多数の番号に大量発信することが特徴。
「基本料金が〇〇円安くなる」や「契約の確認の案内」などの言葉を使って電話をかけてくるが、そのほとんどが代理店などで、キャリアとはほとんど関係のない業者のため勘違いで契約してしまうトラブルに注意が必要です。
新電力の切り替え・太陽光発電系
こちらも冒頭に電力会社の名前を騙り、〇〇電力〇〇サポートや光熱費サポートセンターなど名乗ることが多いセールス系の電話です。
光回線の営業と同じく不特定な番号へ大量に発信し、「電気料金が安くなる案内」や「お得な電気プラン」などの電話がかかってくることが多く、大手電力会社からのお知らせと勘違いしてしまう人がいますので気をつけましょう。
最近は自動ガイダンスのアンケート電話が多く、回答すると後にオペレーターから電話がかかってきますので注意が必要です。
不動産投資系
自社名を名乗らないこともあり、名簿などから個人名を把握されている報告が多いことが特徴です。
マンション投資の案内や、所有している不動産の売却を勧誘する営業電話ですので、興味のない場合は話を聞く前に、強くきっぱりと断りを入れるようにしましょう。
保険・ファイナンシャルプラン系
保険会社はもちろん、カード会社や銀行などを名乗ってかかってくることが多く、「無料のFP相談の案内」や「家計の見直し」などといった内容の電話には注意してください。
保険の代理店などがカード会社の名前を騙って電話をかけてくる場合もありますので気をつけましょう。
自動音声ガイダンス(オートコール)系
最近、非常に多くかかってくる営業電話や迷惑電話の一つ。
ロボット音声や事前に吹き込んだ人の声を自動ダイアルソフトウェアなどを使って指定した電話番号のリストへ一斉に自動発信するシステムです。
通話相手がプッシュボタンを操作することで双方向のやり取りが可能で、なおかつ大量に発信できることから、様々な電話営業に使われています。
新電力の切り替えや太陽光発電の設置のテレアポ、世論調査や督促業務などで使用されていることが多いので注意してください。
ワンギリ電話系
ワンギリ電話の多くはセールス電話である可能性が高く、コールセンターで架電数を稼ぐためや携帯電話の着信コールが鳴る前の識別音で契約しているキャリアを特定することなどが考えられます。
光回線の切り替えを勧誘するテレアポ業者などが、「ドコモをご契約の方へ」や「au契約者様へ」などとかけてくる電話の中にはこの識別音を利用していることがあるようです。
ターゲットのキャリア以外の識別音がなると電話を切ってしまう為に、着信コールがワンギリされることがあります。
もちろん全てのワンギリ電話がこの手の業者からのものではありませんが、かかってくるワン切り電話の中には、このような手口で営業をしている業者がいる事を覚えておきましょう。
詐欺電話系
詐欺系の電話は、金銭を騙し取ることを目的とした電話で、代表的なもの「オレオレ詐欺」や税金の還付を装う「還付金詐欺」などが有名です。
その他にも、高金利な投資を勧誘するものや、購入していない商品を送りつけて代金を騙し取るものなど様々な詐欺系の電話がありますので、知らない番号からかかってきた電話には注意してください。
まとめ
ここまで営業電話と迷惑電話について解説してみました。
某調査会社の統計によると、2022年の固定電話にかかってくる着信の20%、およそ5件に1件が迷惑電話で、詐欺電話は年間1万件以上という驚きの結果です。
このような迷惑電話の被害に遭わないためにも、ご紹介した電話の内容を頭に入れておいていただければ役に立つと思います。