異常気象の影響で平均気温がどんどん上がっています。今年の夏の気温が気になる人、毎年の雨で水害が心配な人は大勢いると思います。今年はスーパーエルニーニョ現象が発生するかもしれないと報道されています。
こちらの記事をご覧になっている方は防災意識が非常に高いと思いますが、今年は要注意ですので気をつけてください。
エルニーニョ発生率は80%
結論から先申し上げます。先日、気象庁からエルニーニョ現象が発生する確率は80%と発表がありました。この確率から見てもほぼ発生することは間違いないです。直前に慌てることのないように事前に知識と対策を整理しておきましょう。
スーパーエルニーニョ現象とは
まずは最初にエルニーニョ現象から説明します。
エルニーニョ現象とは東太平洋の熱帯海域の水温が平年に比べ0.5度以上高まる現象です。この海域の水温が1.5~2度以上高まるなど、水温上昇が大きいものをスーパーエルニーニョ現象といいます。
一般的にエルニーニョ現象が発生すると日本の夏は気温が低く大雨が降りやすい傾向にあるといわれてます。これは太平洋高気圧の勢力が弱いため気温が上がらず梅雨前線の停滞が長引くためです。世界では干ばつ、森林火災が多くなります。残念ながらエルニーニョ現象が発生する原因はわかってません。
前回(2016年)のスーパーエルニーニョ現象の被害
迷走台風10号
死者26人、行方不明者3人、負傷者14人、住宅の全壊518棟、半壊2,281棟、一部破損1,174棟、床上浸水279棟、床下浸水1,752棟(2017年11月8日現在)の大被害をもたらした台風で、1951年(昭和26年)に気象庁が統計を取り始めて以来初めて東北地方の太平洋側に上陸した台風でした。
九州南部で記録的大雨
6月19日〜25日にかけて本州付近に梅雨前線が停滞。その前線の上を低気圧が次から次に通過すると、その後、梅雨前線は南下するも再び27日から本州付近を北上。30日までに九州を中心に西日本各地に記録的大雨を降らしました。
19〜30日の降水量は九州の広い範囲で500mmを超え、宮崎県えびの市で1210.5mm、熊本県南阿蘇村で1053.5mmなど1000mmを超えるところもあり、熊本県甲佐町(こうさまち)では1時間降水量が150mmに達しました。
台風16号西日本で大雨
死者1人、重症者14人の被害を出した台風で東日本から西日本にかけて200ミリを超える大雨となり、西日本では9月の平年の降水量の1.5倍を超えた所があります。鹿児島県枕崎市で20日0時19分までの1時間に115ミリなど、各地で猛烈な雨を観測しました。
北海道に1年間に3つの台風は史上初
8月17日に台風7号、21日に台風11号、23日には台風9号が北海道に上陸。北海道に台風が上陸したのは9年ぶりのうえ3つの台風が上陸したのは観測史上初でした。北海道と国土交通省の集計では、3つの台風によるインフラや農業などの被害総額が2786億円にのぼりました。
前もって対策を
- 天気予報をチェックしておく
- 防災バック
- 水やレトルト食品、キャンプ食
- ペットのための防災バック
- 避難経路を確認しておく
- 貴重品はまとめておく
天気予報をチェックしておく
事前に天気予報を知っておく事は非常に大事です。テレビやラジオの天気予報をチェックしたり、気象庁やウェザーニュースのホームページも見ておきましょう。
避難時の為に防災バックを準備しておく
災害が起こると水道、ガス、電気が使えなくなる可能性があります。3日間〜1週間ほどは何とかできるくらいの準備をしておきましょう。
大人は10kg〜15kgを目安に、子供は3kgくらいで避難の妨げにならないようにします。水害時は何かに捕まらなければならない場合も想定して両手を使えるリュックタイプの袋に入れるようにしてしましょう。
いまでは防災士監修の防災バックが飯場されています。災害時に必要なアイテムが最初から揃ってます。お忙しい人はこのような商品を購入して用意するのも良いかもしれないですね。
自宅用に水やレトルト食品を備蓄しておく
避難は免れても自宅に水が浸水するとライフラインが使えなくなる可能性はあります。水や非常食になるインスタント食品をある程度、備蓄しておきましょう。
ペットのための防災
ペットのわんちゃんや猫ちゃんなどペットを飼っている方は万が一に備えておく必要です。避難所でのトラブルを避けるためにもペット用防災バックを用意しておくと安心です。
なるべくコンパクトにして避難の妨げにならないように気をつけましょう。
避難経路を確認しておく
事前に自治体のホームページなどで避難先を確認しておきましょう。災害発生時に家族がバラバラになる可能性もありますので、避難所や避難場所は家族で話し合って共有しておきましょう。
貴重品はまとめておく
貴重品は災害時にすぐ持ち出せるようにしておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今年、発生予想されているスーパーエルニーニョ現象でした。太平洋高気圧の張りだしが弱いため梅雨前線が停滞しやすく、台風は大雨を降らせる傾向です。今のうちにできる限りの対策をしておくことをおすすめします。
とはいえ何事もなく日常を過ごせることを祈ります。