スタジオジブリ最新作「君たちはどう生きるのか」が7月14日に公開されます。
現在までメディアに公開された情報は一枚のポスターだけと〝スラダン戦略〟が想像を掻きたててくれます。
どんなストーリーなのか?
ポスターの鳥の意味は?
宮崎駿の最後の作品になるのか?
まとめでみましたので最後までお付き合いください。
ストーリー
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タイトルにも使われている「君たちはどう生きるのか」の原作は第2次世界大戦が始まる2年前に出版された吉野源三郎作の有名な小説です。
2022年12月13日の日刊スポーツに
宮崎駿氏が発表会見で「原作にインスパイアされ、題名を借りて新たなるオリジナルストーリーを生み出した」との記事が掲載されています。
宮崎氏が原作からヒントを得てオリジナルストーリーを考え出した。
その際に題名を借りてつけた。ということですね。
その会見の席で東宝の市川南取締役執行役員が
「吉野さん(の作品)は原作ではない」
鈴木プロデューサーから聞いた話を踏まえ「80歳を越えている宮崎監督ですが、若々しいファンタジー作品になるのではないかとの予感がしていますので」という発言も一緒に掲載されています。
ここまでを踏まえると
ポスターのみの宣伝
文藝春秋に対談動画に出演されたスタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫氏が
「今ね、情報過多なんですよ明らかに。情報を確認するために映画を見に行ったりする。それは実はね、過剰サービスで、お客さんにとってはね、本当におもしろいところを全部、奪ってるようなものなんですよ」
と持論を展開されました。
一方で、ポスター1枚のみを宣伝に用いると決断したきっかけには、監督である宮崎駿の言葉があったとも明かしています。
「僕は『風の谷のナウシカ』からずっと映画をやってきて、宮崎駿が初めて、(ポスターを)本当に褒めてくれました。『鈴木さんこれすごいよ』って。『今までやった中で一番だ』って。それがヒントになったんですけどね、ひとつはね。じゃあこれだけで行こうと。だから予告編も一切なし。TVスポットも一切なし。新聞広告もなし」
とポスターだけの公開の理由をお話しされています。
たしかに情報量が多すぎて映画を見に行く前にお腹いっぱいになるなんてこともなくはないですね。
ポスターのメッセージ
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イラストの鳥
ポスターに描かれているイラストは鳥のように見えますがクチバシの下に目があることから鳥の形をした衣装を身に纏っている何者かと考えるのが妥当だと思います。
人なのか、想像上の生物なのかはわかりませんがネット上では「風の谷のナウシカ」に関係があるのではと声が上がっています。
タイトルロゴの字体
ポスターに描かれているタイトルロゴは三鷹にある山本有三記念館に展示されてある「君たちはどう生きるのか」の初版本の字体がそのまま使われているそうです。
この山本有三氏が実は「君たちはどう生きるのか」を書く予定だった作家です。しかし目の病気を患い弟子である吉野源三郎氏が代わりに書いて出版したことから発売前は山本氏、発売後は共同作品、現在は実際に執筆した吉野氏が原作者になっています。この「君たちは…」は少年少年たちに向けた文庫シリーズの最終作です。
師匠が最後に叶えられなかった夢を弟子が受け継いで完成させたというエピソードが伝えられており、「子供たちに向けた映画を」とアニメ映画を作り続ける宮崎氏が同じく子供たちに向けた作品を残した師弟に感銘を受けたのではないでしょうか?
引退撤回した経緯は?
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宮崎氏は前回の監督作品「風立ちぬ」封切り後に会見を開いて引退を発表しましたが、
なぜ再び長編映画の制作を決意したのでしょうか?
これはあくまで推測ですが師と仰ぐ高畑勲さんが亡くなる前に、山本有三氏と吉野源三郎氏のエピソードとご自分たちを重ね合わせて、お二人の最後のメッセージを子供たちにの残すことを決意されたのではないかと想像します。
最後の作品になるのか?
今回の「君たちは…」の企画書を鈴木プロデューサーが宮崎氏から受けとったのが2016年7月との事です。そこから映画の公開までは実に7年の月日が経っており現在81才の宮崎氏の年齢を考えると最後の作品になってもおかしくありませんね。まさに集大成の作品です。
ナウシカの続編説
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不朽の名作映画「風の谷のナウシカ」は原作漫画の全7巻のうち2巻までしか描かれていません。
ある意味で未完という事から宮崎駿監督が最後の作品に風の谷のナウシカの完結を選んだという噂はあります。
しかし冒頭でご紹介した日刊スポーツの掲載記事にはオリジナルのファンタジーという
会見での発言が出てましたので、実際はナウシカ説はかなり薄いと予想します。
まとめ
ここまでの記事をまとめてみると
公開まであと1ヶ月を切ったジブリ映画最新作「君たちはどう生きるのか」をまとめてみました。
宮崎駿監督は真骨頂の冒険ファンタジーを見せていただけるのでしょうか?
それともまた違った形の作品で強烈なメッセージを私たちに投げかけてくれるのでしょうか?楽しみにしながら公開を待ちたいと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました♪
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